皮膚病

今回は私がわりと専門的に診察している皮膚病についてのお話です!

皮膚科専門の米倉動物病院での修業時代も含め今日まで約18年の間様々な皮膚症例を診察してきました。頻度が多いアレルギー性皮膚炎、膿皮症などから天疱瘡、皮膚型リンパ腫、免疫介在性肉芽腫性皮膚炎などの比較的まれな疾患まで様々な症例を経験してきました。

大切なことは初診での徹底的な問診・視診、検査だと思います。当院では皮膚科診療を紹介予約制にしておりますが、その理由の1つとして初診では30分から1時間とかなり時間をかけて診察するため事前予約制でないとできないということです。2つ目は一目見て薬を出すという治療はしてないということです。全く原因がわからないままでは今後の治療・コントロールをしっかりとできないためです。当院では重症の紹介が多いためこちらである程度診断をつけないといけないということは明確なので当然様々な検査が必要となってくるのです。そのため初診ではかなり費用がかかりますので、初めて皮膚病になった場合は当然主治医(かかりつけ医)での治療を推奨しております。皮膚病の場合、治療は数年から生涯かけての内服になることが多いのである程度きちんとした診断、治療が必要となってきます。

今後様々な皮膚症例をご紹介していこうと思っております。当院では犬のアレルギー性皮膚炎が圧倒的にご紹介いただく中で多いのですが、多くの飼い主さんが動物病院で検査などしないままアレルギーに配慮されてる食事を処方されたり市販で購入しております。費用がかなりかかるからという理由をよく耳にしますが、もしかしたらそのアレルギーに配慮された食事の原材料に対してアレルギーがある可能性もあるのです。それでしたらその食事をやってる意味がありませんよね?軽い症状であればいいのかもしれませんが慢性化した症例ではやはりきちんと検査した方がよいと思います。

長くなりましたが、、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 

おまけ

☆個人的に思う皮膚病の診察が上手な病院の問診(皮膚病の診断で大切なこと)

●発症年齢 ●食事内容(原材料) ●病状の季節ごとの変化            

●かゆみの程度や時間  ●排便回数 ●飼育環境